パールルシンドローム

マイナー使いがなんか語ります。

【ポケモン剣盾】シンプルビームのシングル運用法【ロマン戦術考察】

※おかしな文章等あるかとは思いますが、温かい目で見てやっていただけたら幸いです。
 
ここから常体

【はじめに】
そもそも、「シンプルビーム」とは"相手のとくせいをたんじゅん(能力変化2倍)に変える"というもので、見ての通り、シングルバトルでは実用が困難と見られる技の1つである。ダブルバトルにおいて、レジギガスアーケオスといったデメリット特性を持つ味方のポケモンに打つくらいしか重宝視されなかったが、剣盾では、ダイマックス技の追加により現実性が増したのも事実?である。だからと言ってシングルでは、全くもって使える技でなく、もし仮に特性を消したいのであれば、「いえき」や「なやみのタネ」等を用いた方が圧倒的によく、「シンプルビーム」はむしろ相手を強化してしまう可能性も大いにある技であろう。今回はそんなシングルバトル(強いていうならダブルバトルもだが)の不遇技「シンプルビーム」をシングルバトルで最大限いかす戦法を紹介したい。なおこの戦法はUSUM時代に考察・実戦していたが、剣盾から色々とこの戦術の強化点が多々あったので今に至る。



【使用ポケモンと型】
「シンプルビーム」をシングルバトルで実用する上で今回は2体のポケモンを組み合わせて用いる。それが、ネイティオサーナイトである。ネイティオで相手に対し「シンプルビーム」を打ち、控えのトレースサーナイトで相手の特性「たんじゅん」をコピー、そこからサーナイト自身が2倍なる能力変化を生かし積んで行く流れが基本であるが、詳しい型紹介をしていく。

f:id:shella1104:20200125123102p:plainネイティオ@気合いの襷-臆病(A↓S↑)-特性:マジックミラー
(努力値:H244-D252-S12 / 実数値:171-×-90-115-122-128)
「技構成:シンプルビーム / おいかぜ / フェザーダンス / テレポート」
→そもそも、シンプルビームとおいかぜを両立できるポケモンが現状ネイティオしかおらず(他:ドーブル)、さらに特性のマジックミラーで挑発も無効なので、このポケモン唯一無二の構成である。さらに、フェザーダンスで攻撃力を、相手がたんじゅんの場合は4段階(通常なら2段階)下げることができ、剣盾から使用変更されたテレポートも覚えるので、安全に後述するサーナイトに繋ぐことができる。
(※テレポート:必ず後攻になる(優先度:-6)、控えのポケモンと交代)
努力値は、おいかぜとフェザーダンスで素早さと物理耐久はなんとかなるという甘い考えのもと、HD重点を置いている。Hを少し削り、Sに少し割くことで、最速スカーフガブリアスまでおいかぜ込みで抜くことができる。ガブリアスは今の環境いないが、いずれ使用するときに役に立つと思ったのでこのような調整である。しかし、1度は絶対に行動できる保障がほしかったので、持ち物は気合いの襷を採用した。

f:id:shella1104:20200214203715p:plainサーナイト@空振り保険-図太い(A↓B↑)-特性:トレース
(努力値:H252-B196-S60 / 実数値:175-×-121-145-135-108)
「技構成:アシストパワー / ドレインキッス / めいそう / さいみんじゅつ」
ネイティオからのシンプルビーム→交代orテレポートorやられるで下げる→たんじゅんをトレース。そうすることにより、自身がたんじゅんを持つことができるという算段。しかしながら、ネイティオに依存せず単体でも充分戦える型にしたつもりなので、このような持ち物、技構成、努力値振りとなっている。持ち物の空振り保険はさいみんじゅつと相性がよく、当たればラッキー、外せば素早さ4段階上昇とメリットしかない。たんじゅんトレースが発動しなかった2段階上昇でも一応最速ドラパルトを少し余裕を持って抜けるようにしており、あとは低い物理耐久を補いたかったのでHBに厚く振った。特殊方面はめいそうで2段階上昇で補えるし、素早さは先ほど言った空振り保険でなんとかなる。さいみんじゅつとめいそうは大切な積み技として確定で、残りは積み技との相性がよいアシストパワーと回復手段のドレインキッスを採用した。ドレインキッスの枠は、人によってはムーンフォースの方がいいというパターンもあるが、あくまでもこれは個人の意見なのでその辺は自由に魔改造すればいいと思う。


【基本的な流れ】
「使用ポケモンで型」で軽く紹介したが…
大まかな流れ(あくまでもうまく言った場合)としては、
ネイティオ
①おいかぜ(味方の素早さ2倍)
②シンプルビーム(相手の特性がたんじゅんに)
③交代orやられるorフェザーダンスorテレポート

サーナイト
①トレースで相手の特性(たんじゅん)をコピー
②さいみんじゅつ(当たれば眠り、外せば素早さ4段階上昇)
③眠り状態だったり、体力に余裕があればめいそうを積んでいく
④アシストパワーないし、ドレインキッスで殴る
ダイマックスも状況に応じてする

という感じである。もちろんこれが毎回うまくいくかというとそういうことはなく、あくまでもロマン戦法なのでその辺は受け入れていただきたい。


【7世代版からの変更点】
・空振り保険保険の存在
→7世代までは素早さをあげる手段で実践的なのがメガシンカくらいしかなかったが、空振り保険の存在で素早さを自然にあげることが可能となった。
・テレポートの強化
→ピカブイからの変更点ではあるが実質剣盾からといってもいいと思う。優先度が低いので、ネイティオから安定してサーナイトに繋げるのが強い。


【戦法の弱点】
・シンプルビーム効かないポケモン
→マジックミラーを持つポケモン(例:ブリムオン等)や試合中にフォルムチェンジが可能なポケモン(例:ギルガルドミミッキュ、コオリッポ等)。これらのポケモンがいる場合は、シンプルビームが決まらないため、ネイティオ+サーナイトセットで出すのは少し厳しい。
・相手に利用される可能性がある
→これが最大の難点。ネイティオでシンプルビームをし、サーナイトに交代していく上で、相手の特性もたんじゅんであることは忘れてはいけない。特に素早さをあげる積み技を持っている場合、かなり厳しくなるので注意。
・相手依存 / たんじゅんトレースがきまらない
→これはプレイング次第でなんとかなる。シンプルビームをされた後、交代されたら元も子もないじゃないかと思われる方もいるだろうが、そのためのおいかぜである。素早さが早いポケモンの方が先に交代できるので、交代してきそうならばうまくおいかぜとあわせてこちらも交代し、たんじゅんトレースを決める必要がある(こちらが先に交代できるならば)。交代してこない感じであれば、テレポートで下げることができるがこれは完全に相手依存となる。←またそれも一興…()


【実践例】
f:id:shella1104:20200215180435j:plain
ニコニコ動画にて実戦したようすの動画をあげたので参考にしていだだけると嬉しいです^^

www.nicovideo.jp



常体終わり

【まとめ】
これが現状で「シンプルビーム」をシングルバトルで有効に活用する方法だと思います。ちょっと変わった不思議な戦術ではありますが、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。。
拙い文章であったとは思いますが、ここまで見ていただきありがとうございました。

【第4回TOP200禁止杯5位】使用構築【最終1610】

初めまして。shella(しぇら)と申す者です。この度海鼠さん主催のUSUM仲間大会「第4回TOP200禁止杯」という仲間大会に参加してきましたので、そのときの構築について語っていきたいと思っています。構築記事を書くのはこれが初めてなので、拙い部分も多々ありますが、それでも良ければ暇つぶしにでも見てやってください。。。


ルール確認をしたい方は海鼠さんのブログ参照→
http://taraco08.seesaa.net/article/470103543.html

 

【使用構築】
f:id:shella1104:20191007233624j:plain


【戦績】※TN:ぱーるるん/最終1610・5位
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【パーティ構成にあたって...】

今までのTOP200禁止杯(第2回・第3回)を通して分かったのは、個人的な見解ではありますが、サイクルを回すよりも高火力で押し切った方がいいということです。200位以降のポケモンとなると、癖の強いポケモンがかなり多いために、意外な火力や戦法で圧倒され、押し倒されることが多い印象でした。今まではサイクル系のパーティで参加していましたが、今回は一転して、火力の癖が強い脳筋ポケモン達を活躍させて無双したろ!ということで注目した高火力ポケモンが、特に普段から使い慣れている「パールル」と「バクオング」の2体に加え、新たに「エンブオー」の計3体。この高火力3体に、ステロとかのサポート加えたら最強では?という単純な考えが今回のパーティを組む発端となりました。特にエンブオーに関しては、流行るであろうコバルオンレジアイス等の多くの準伝説にタイプ相性的に有利であり、今回の環境に刺さってるのではないかと考えた結果、エンブオーを軸に2体のエースとサポートを加えパーティを決めていきました。


個体紹介は常体で行います。


【個体紹介】※ポケモン名@持ち物/特性/性格

f:id:shella1104:20191007235905g:plainパールル@深海の牙/シェルアーマー/冷静(C↑S↓)

H244C252D12...(H141-A*-B105-C138-D77-S36)
[なみのりれいとうビーム・めざめるパワー草・みがわり]

相棒枠。TOP200禁止杯の環境で多い、追い風やスカーフ・積みエース対策の切り返しトリルエース。素早さ種族値は32なのでトリル下では大体下をとれる。特攻実数値138×2(276)より、積まなくてもかなりの火力が得られるのが強い。めざパはナマズンあたりに打てる草を採用。後述のステロ要員である程度削った上で、パールルでとどめを刺す流れを想定している。ちなみにこのパールルは最遅個体ではない(最遅の実数値は33)が特に困ったことが無いのでそのままで運用している。シュバルゴフレフワンなどパールル以下の素早さを持っているポケモンがいる場合、選出段階で切ることが多かった。正直選出は少ない方だったが、選出した試合全部活躍したのでOK。流石相棒!

f:id:shella1104:20191008002000g:plainノワール@メンタルハーブ/お見通し/呑気(B↑S↓)
H244B252D12...(H151-A120-B205-C*-D157-S45)
[おきみやげ・のろい・あまごい・トリックルーム]

トリルエースパールルに繋ぐ起点要員その1。今回使いたかったポケモンの1体。進化前のサマヨールとは進化の輝石によって耐久値は劣るが、やはり道具を持たせられるのが大きい点。挑発が強い環境なので、確実にトリルを貼るためのメンタルハーブを採用。しかしながら挑発が来る機会が無かったので、湿った岩などを持たせた方が良かった気がする。技構成としては、ウラのパールルの火力底上げのための雨乞い。残りは自主退場技で固めた。サマヨールが堅すぎるだけで、ヨノワールの耐久も腹太鼓後のペロリームのじゃれつくを低乱数ではあるが耐えたため、相当頭おかしいのは事実。

f:id:shella1104:20191008004923g:plainイノムー@進化の輝石/厚い脂肪/慎重(D↑C↓)
H252A4B4D236S12...(H207-A121-B101-C*-D121-S72)

[つららばり・じしん・ステルスロック・ほえる]
電気の一貫性を切る枠。おそらく選出率1位の過労死枠。ステロを巻いて、吠えて、時には大地を揺らし、時には氷柱の針を連射したりする
。ミラー対面を意識して素早さにほんのちょっと振っている。もともと最終進化というのもあって、輝石を絡めることである程度の火力と、かなりの堅さを誇る。不一致弱点程度なら確定4発くらいで抑えられたため、ほえるで回したり、地震で削って後続のサポートをし、パールルなどのエースに繋いだりと、今回かなり活躍してくれた。進化後のマンムーにも言えることだが、タイプ一致の範囲が強い。

 f:id:shella1104:20191008010316g:plainトルネロス@ヒコウZ/悪戯心/臆病(S↑A↓)
H4C252S252...(H155-A*-B90-C177-D100-S179)

[ぼうふう・ねっぷう・こごえるかぜ・おいかぜ]

地面の一貫性を切る枠。普段私自身がレートで使用している型をそのまま運用。通常の環境で充分強いため、今回の大会ではより無双してくれると踏んだが、予想通りの結果となった。使用率も1位だったらしい。高い素早さからヒコウZで1匹持っていき、倒れ間際にいたずらごころおいかぜで後続のサポートを行う、サポート兼アタッカーと欲張りセットなおじさん。ねっぷうはシュバルゴ等、こごえるかぜはグライガーや素早さ操作のために外せず、挑発はいれなかったが、正直打つ機会が無かったので、挑発を入れて優秀な技範囲を潰さなくて良かったと思った。(素早さ111族とか言うメガルカリオに素早さ1届かないのは悲しみ…)

f:id:shella1104:20191008010338g:plainエンブオー@命の珠/捨て身/意地っ張り(A↑C↓)
A252S252D4...(H185-A192-B85-C*-D86-S117)

[フレアドライブ・ばかぢから・ふいうち・ワイルドボルト]

今回の軸のエース。トルネロスからの追い風展開後に一暴れするためにASぶっぱの個体。パールルとヨノワールの影響で、あわよくばトリルエースだと誤認させて、実は追い風エースでした~みたいな流れを想定していた。大体はこのポケモンを通して、捨て身命の珠込みの高い火力で圧倒する。特化メガバシャーモフレアドライブの火力指数が41940に対して、この型のエンブオーの火力指数は53913.6程に及ぶ。当然のことこのポケモンの攻撃を受けきれるポケモンはいない(はず)。炎・格闘・電気と技範囲も優秀なので、この火力も見込み採用したわけだが、期待以上の活躍。今回のMVPと言っても過言ではないだろう。反動が痛すぎるがそれもまた一興。大会参加ギリギリまで、ふいうちの枠が諸刃の頭突きだったが、打つ相手がバクガメスくらいしかいなく、また命中に不安要素があるので、ワンチャンス掴めるふいうちに変えた結果、見事に刺さった。

f:id:shella1104:20191008010346g:plainバクオング@こだわりメガネ/肝っ玉/控えめ(C↑A↓)
B164C252D92S4...(H179-A*-B104-C157-D105-S89)

[ばくおんぱ・さわぐ・ねごと]

エース枠その3。特性も相まって技の一貫性が非常に高く、こいつの3タテでゲームセットという試合もあった。パールルもしくはエンブオーで仕留めきれなかった場合の最後の一掃役であるが、トリルエースにも追い風エースにもなれるため、非常に扱いやすいポケモンだった。上記のポケモン達だと、催眠系統のポケモン(バタフリー等)が重かったので、催眠でも動ける寝言とさわぐを添えたが、基本的には爆音波ぶっぱで終わる。さわぐはいらないと思った。(一応バタフリー対面で寝言爆音波を放てたが、ミリ耐えさせられて、しかもエアスラッシュで怯まされ続けて負けたのは内緒)

 

【基本選出】

f:id:shella1104:20191008150528p:plainf:id:shella1104:20191008152108p:plainor f:id:shella1104:20191008152152p:plainf:id:shella1104:20191008150705p:plainorf:id:shella1104:20191008152245p:plainorf:id:shella1104:20191008152305p:plain
※あくまでも基本選出であり、崩れることも多々。

※常体終わり

【まとめ】
こんな感じの脳筋パーティでぼちぼちやってきたわけで、最高最終1610で総合5位という嬉しい結果に終わりました。やはりなんといってもパールルや好きなポケモン達とともにこういう好成績を残せたのは素直に感激ですね。パーティは通常のレートでも戦えるように組み、そこから今回の環境用にアレンジしたものなのでうまく立ち回れたのは、自分の中でも良い経験になったのではないかと感じています。
最初は怒濤の3連敗をし、そこからマッチング運や、ロックブラストを2連続でよけるとか言う運が味方して勝った試合もありましたが、なんとか10連勝して1600帯まで這い上がった来たときは精神をかなり削っていましたねw
8世代またTOP200禁止杯がある際も殿堂入りの間に入れるよう努めていきたいです。

 

さて、ここまで長々と語っている文章にお付き合いいただきありがとうございました。いい思い出になったと思います。それでは次のTOP200禁止杯でお会いしましょう!

【おまけ】
今回のTOP200禁止杯の様子を動画化しているので良ければ見てくれたら有り難いです。。。
ポケモンUSM】マイナーポケモン対戦 4th.【捨て身なエンブオー
URL→https://www.nicovideo.jp/watch/sm35835612

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